法政大学小金井鉄道研究会の活動記録
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6月のツアーの報告です。
私の番になると、「距離を稼ぐか、ひと路線を味わい尽くすかのどちらかになりますね」
と言われてしまった。はい、そのとおり、今回は前者である。私のように大回り乗車のヘビーユーザともなると、水戸線、両毛線、八高線は定番のルートであり、何度乗ったか知れない。それなのに、いずれの路線も会員の半数以上が乗車経験すらないという状況。これは私がこの3路線を紹介するしかないと、立ち上がった。
この3路線に何度も乗っているとはいえ、一日で全部乗ったわけではない。どの路線も乗車だけで1時間以上かかり、現地までの往復を含めると、数時間となってしまう。今回はこの3路線を一気に走破するという無茶に出た。早朝から夕暮れまで会員を連れまわすことになってしまう。そのため、少しばかりの贅沢と、50km以内で特急に乗ることにした。
常磐線特別快速列車に使用されるE531系電車
私の番になると、「距離を稼ぐか、ひと路線を味わい尽くすかのどちらかになりますね」
と言われてしまった。はい、そのとおり、今回は前者である。私のように大回り乗車のヘビーユーザともなると、水戸線、両毛線、八高線は定番のルートであり、何度乗ったか知れない。それなのに、いずれの路線も会員の半数以上が乗車経験すらないという状況。これは私がこの3路線を紹介するしかないと、立ち上がった。
この3路線に何度も乗っているとはいえ、一日で全部乗ったわけではない。どの路線も乗車だけで1時間以上かかり、現地までの往復を含めると、数時間となってしまう。今回はこの3路線を一気に走破するという無茶に出た。早朝から夕暮れまで会員を連れまわすことになってしまう。そのため、少しばかりの贅沢と、50km以内で特急に乗ることにした。
常磐線特別快速列車に使用されるE531系電車
まずは上野から出発であるが、ここから特急に乗るのではない。ここから土浦までは特別快速に乗車する。停車駅は、日暮里、松戸、柏、取手と取手からの各駅という飛ばしっぷりで、乗り換えのある北千住や我孫子も通過するのである。私自身は何度も乗ったことがあるのだが、常磐線自体が初めての会員もいたようである。「日暮里を出ると千葉県まで止まらないんですね。」「東北に向かっているんですか?千葉と聞いて東の方に向かってると思いました。」「この電車トイレついてるんですか?」などと聞かされ、私も新鮮な気分にさせられた。
さて、このように俊足な列車であるが、松戸で先行する快速を追い越すだけで、取手からは各駅停車になってしまう。しかも、終着の土浦についても乗り継ぎ列車はなく、後発の上野発の普通列車まで待つ必要がある。実はこの列車、常磐線に並行するつくばエクスプレスに対抗するために設定された列車で、同線と競合しない土浦以遠のことは全く考えられていないのだ。しかしながら、待つ必要があるのは普通列車に乗りたい場合で、特急券を所持している我々は、すぐ後から来る特急「フレッシュひたち」に乗ることができる。時間短縮の効果が最大となるため、ここで特急に乗るのである。
「フレッシュひたち」高萩行き
特急を友部で降りると、ちょうどよく水戸線の小山行きがある。あらかじめ時刻表で、ああでもないこうでもないと綿密に計画を立てているので、至極当然のことだが、実際に目の前でその通りに列車が来てくれると、快感である。ろくに時刻を調べずにこの駅まで来て長時間待たされたことのある身であるからこそ思う。
ここから夕方近くの高崎まで乗る電車は、すべてMT54型というモーターを使用している。このモーターは一世を風靡した国鉄のモーターで、かつて、通勤型以外のすべての製造される電車がこのモーターを搭載していた。鉄道の音にこだわりのある方にはたまらなく聞き心地の良い騒音を発するのだ。その心地よい騒音に耳を傾けながら、列車は西を目指す。この路線、大回り乗車で唯一、関東平野から脱出できるので、非常に遠くに来た気分になる。筑波山の裏側を回り、下館あたりで再び平野に戻ってくるのである。筑波山は見る方向によって形が変わり、見る人を飽きさせない。ところがあいにく雲がかかっていて、頂上付近がかろうじて顔を出しているといった状況で残念だった。「早く下館についてほしいと思っていました」などという声が聞かれたのは心残りであった。
小山駅は東北本線の駅で、一時的に東京に近い地点となる。そのため、どちらの方向からきても、戻って来たという気分にさせられる。往路上野で散々見た東北本線の電車が姿を見せるというのもあろう。これから乗る両毛線の乗り場は新幹線の高架橋の下にあり、隔離された乗り場といった様相である。水戸線からの乗り換えは一層遠く、都内の地下鉄の乗り換えを思い出す。数少ない列車を組み合わせ、待ち時間を最小限にと行程を選んだので、ここでもさほど待たずに乗り換えができるようになっている。ところがこの駅ばかりはもう少し猶予がほしいと思った。昼時でちょうど改札内にコンビニがあるので、ここぞとばかりに買い物をするのだが、選ぶ調子がせわしない。
両毛線で乗車した115系電車
両毛線は関東平野の北端を東西に走っているので、平野の形に合わせてWの字を描いている。沿線の主要都市はこの曲がり角付近にあるので、大きな駅に着くたびに列車がカーブすることとなる。また、自動車社会の進んだこの地域では、線路の高架化も進んでおり、都市部を通りかかるたびに真新しい高架橋に上がる。そんなこともあって、車窓の展開に飽きが来ない。会員の中でも一番の好評であった。
さて、乗車した列車は高崎行きであるので、このまま高崎まで行っても構わない。しかしながら、高崎で乗り換える八高線の本数がまた少なく、変に時間が余ってしまう。そこで、最近高架化された伊勢崎駅を見学すべく、下車した。と言っても改札を出ることは許されないので、ホームの観察である。ホームが地平にあった時代は気が付かなかったが、正面に赤城山がよく見える。山裾は広く広がっており、家並みが斜面に続いている。あのふもとに上毛電鉄がとおっているのかと、そちらに乗車した当時の風景を思い出す。地平時代は一般的な2面3線であったのだが、高架化後は真ん中の線路を両側のホームで挟む形の2面3線になった。この駅の中線は、もっぱら当駅で折り返す列車のためのものであるから、この配置は妥当である。
伊勢崎駅 当駅折り返し列車は、右側のホームに客を降ろした後、左側のホームから乗車させる。
ここから乗った車両は2両で、乗客はまばらであったのだが、事態は前橋駅で一転した。大量の乗客が乗車してきて、すしずめ状態になったのだ。さすがは県都前橋だと感心したが、次の新前橋で後ろに2両増結したので混雑は幾分和らいだ。本当なら前橋で増結を行えばよいのだろうが、前橋駅では増結作業が行えないのでこのような形になったのだろう。もっとも、伊勢崎から乗ったわれわれは確実に座席を確保していたので、実害はない。
高崎はさすがに大きい駅で、いろいろな方向からの列車が乗り入れてきている。東京から、新潟や軽井沢方面に行くにはこの駅を通るので、私も大回り以外でも大変世話になっている。そのため、乗り換えは手慣れたもので、八高線の列車がどのくらい混むかまで容易に想像がつく。夕方のこの時間は1時間おきに列車が出ているのだが、最大で3両までしかつなげないので、車内はかなり込み合う。多くは3つ先の群馬藤岡までの乗客であるが、座れるほどになるまで降りるわけではない。早めにホームに並んでいるが吉である。
難なく高麗川までの座席を確保したわれわれであるが、この辺に来ると会員たちも疲れの色を隠せない。そんな中、神流川を渡り、埼玉県に入る。うっかりしていたことだが、はじめて埼玉県に来たという会員がいた。初めての埼玉がこんな僻地となることなどそうあるケースではない。埼玉のことを誤解されていないか大変心配である。車窓はひたすらのたんぼ、遠くに山並みといった、ローカル線そのものである。しかしその平凡な風景に飽きて居眠りをしてはいけない。3社が集まる寄居を過ぎると一変、かなり高さのある橋梁で荒川の上流部をまたぎ、一気に山を登り始める。東京方面に向かっているとはいえ、気を抜いてはいけないのである。八高線は関東平野西端の谷口集落同士を結んでいるので、どうしても越えなければいけない尾根がたくさんある。寄居~金子間では、一駅ごとに山を越えると言っても過言ではない。
高麗川駅俯瞰 左が乗車してきた110系気動車 奥にある山を越えて八王子を目指す。
終点の高麗川につくと、また大きなターミナル駅だと思ってはいけない。この駅は乗換駅であるにもかかわらず、比較的コンパクトで、都会的な空気はない。むしろ寄居や小川町の方が大規模である。駅舎は木造で、開業当時から手直しして使われている。こんな駅にもバリアフリー工事はあるもので、数年前にエレベータを備えた跨線橋が新しく建設された。元あった風情のある地下道も残されているため、あまり利用している人を見かけないが、私はこの跨線橋がお気に入りだ。駅構内と駅舎を見下ろすことができ、しかも列車の停車位置の外方にあるので、ちょうど車両の前面が見えるのだ。さらに、川越線を分岐する分岐器の組み合わさった線路の配置をよく見ることもできる。
高麗川駅北方の線路 この駅の線路配置が好きで、見るたびにわくわくしてしまう。
都内に入って、箱根ヶ崎からはさすがに西東京の風情が感じられるようになってくる。しかし、ここでも気を抜いてはいけない。駅を出てすぐカーブを曲がると広大な飛行場が見えてくる。この飛行場は言わずと知れた米軍の横田基地である。基地の拡張のため迂回させられた線路が先ほどのカーブという具合だ。さらに、滑走路の延長線上には、線路にコンクリート製の覆いが付けられていたのだが、電化するときに邪魔なので上部が取り払われてしまった。そのため、線路の左右をコンクリートにはさまれているが、上部は空が見えるという特殊な「トンネル」となった。さらに進むと、線路の両側を有刺鉄線のついた高い柵で囲まれるようになる。この辺りでは、線路の両側が基地の敷地となっている、そのため、「連合軍第3踏切」という、何ともいかつい名前の踏切で東西を連絡しているらしい。(ちなみに第1と第2はすでに廃止された模様。)
多摩川、浅川と、広大な河川を二つわたるとついに終着八王子である。八王子は東京都内では都区内に次いで人口が多く、多摩地区の中心となる市であるから、さすがに都会的である。ここに発着する中央線の電車を見ると帰って来た気分になるが、旅は終わらない。ここから普通列車に乗って立川まで戻るのだ。普通列車というのは、甲府方面からくる列車のことで、この列車はクロスシートを使用しているため、旅行気分が味わえると好評だ。多くは高尾までしか来てくれないのだが、一日数本だけ八王子や立川まで足を延ばす列車が存在する。この日は日曜日であったが、休日の夕方には、なんと一本しかない。その列車を奇跡的に捕まえることに成功した。もっとも、八王子で30分も待ったのだが。30分待ったのだが、10分足らずであっけなく終着の立川に到着。これと同型の車両に両毛線で約1時間も乗っていたから、そこまで不満はない。
というわけで、9時間以上にもわたる旅は幕を閉じたのであった。
(文責:AS lemon 301)
さて、このように俊足な列車であるが、松戸で先行する快速を追い越すだけで、取手からは各駅停車になってしまう。しかも、終着の土浦についても乗り継ぎ列車はなく、後発の上野発の普通列車まで待つ必要がある。実はこの列車、常磐線に並行するつくばエクスプレスに対抗するために設定された列車で、同線と競合しない土浦以遠のことは全く考えられていないのだ。しかしながら、待つ必要があるのは普通列車に乗りたい場合で、特急券を所持している我々は、すぐ後から来る特急「フレッシュひたち」に乗ることができる。時間短縮の効果が最大となるため、ここで特急に乗るのである。
「フレッシュひたち」高萩行き
特急を友部で降りると、ちょうどよく水戸線の小山行きがある。あらかじめ時刻表で、ああでもないこうでもないと綿密に計画を立てているので、至極当然のことだが、実際に目の前でその通りに列車が来てくれると、快感である。ろくに時刻を調べずにこの駅まで来て長時間待たされたことのある身であるからこそ思う。
ここから夕方近くの高崎まで乗る電車は、すべてMT54型というモーターを使用している。このモーターは一世を風靡した国鉄のモーターで、かつて、通勤型以外のすべての製造される電車がこのモーターを搭載していた。鉄道の音にこだわりのある方にはたまらなく聞き心地の良い騒音を発するのだ。その心地よい騒音に耳を傾けながら、列車は西を目指す。この路線、大回り乗車で唯一、関東平野から脱出できるので、非常に遠くに来た気分になる。筑波山の裏側を回り、下館あたりで再び平野に戻ってくるのである。筑波山は見る方向によって形が変わり、見る人を飽きさせない。ところがあいにく雲がかかっていて、頂上付近がかろうじて顔を出しているといった状況で残念だった。「早く下館についてほしいと思っていました」などという声が聞かれたのは心残りであった。
小山駅は東北本線の駅で、一時的に東京に近い地点となる。そのため、どちらの方向からきても、戻って来たという気分にさせられる。往路上野で散々見た東北本線の電車が姿を見せるというのもあろう。これから乗る両毛線の乗り場は新幹線の高架橋の下にあり、隔離された乗り場といった様相である。水戸線からの乗り換えは一層遠く、都内の地下鉄の乗り換えを思い出す。数少ない列車を組み合わせ、待ち時間を最小限にと行程を選んだので、ここでもさほど待たずに乗り換えができるようになっている。ところがこの駅ばかりはもう少し猶予がほしいと思った。昼時でちょうど改札内にコンビニがあるので、ここぞとばかりに買い物をするのだが、選ぶ調子がせわしない。
両毛線で乗車した115系電車
両毛線は関東平野の北端を東西に走っているので、平野の形に合わせてWの字を描いている。沿線の主要都市はこの曲がり角付近にあるので、大きな駅に着くたびに列車がカーブすることとなる。また、自動車社会の進んだこの地域では、線路の高架化も進んでおり、都市部を通りかかるたびに真新しい高架橋に上がる。そんなこともあって、車窓の展開に飽きが来ない。会員の中でも一番の好評であった。
さて、乗車した列車は高崎行きであるので、このまま高崎まで行っても構わない。しかしながら、高崎で乗り換える八高線の本数がまた少なく、変に時間が余ってしまう。そこで、最近高架化された伊勢崎駅を見学すべく、下車した。と言っても改札を出ることは許されないので、ホームの観察である。ホームが地平にあった時代は気が付かなかったが、正面に赤城山がよく見える。山裾は広く広がっており、家並みが斜面に続いている。あのふもとに上毛電鉄がとおっているのかと、そちらに乗車した当時の風景を思い出す。地平時代は一般的な2面3線であったのだが、高架化後は真ん中の線路を両側のホームで挟む形の2面3線になった。この駅の中線は、もっぱら当駅で折り返す列車のためのものであるから、この配置は妥当である。
伊勢崎駅 当駅折り返し列車は、右側のホームに客を降ろした後、左側のホームから乗車させる。
ここから乗った車両は2両で、乗客はまばらであったのだが、事態は前橋駅で一転した。大量の乗客が乗車してきて、すしずめ状態になったのだ。さすがは県都前橋だと感心したが、次の新前橋で後ろに2両増結したので混雑は幾分和らいだ。本当なら前橋で増結を行えばよいのだろうが、前橋駅では増結作業が行えないのでこのような形になったのだろう。もっとも、伊勢崎から乗ったわれわれは確実に座席を確保していたので、実害はない。
高崎はさすがに大きい駅で、いろいろな方向からの列車が乗り入れてきている。東京から、新潟や軽井沢方面に行くにはこの駅を通るので、私も大回り以外でも大変世話になっている。そのため、乗り換えは手慣れたもので、八高線の列車がどのくらい混むかまで容易に想像がつく。夕方のこの時間は1時間おきに列車が出ているのだが、最大で3両までしかつなげないので、車内はかなり込み合う。多くは3つ先の群馬藤岡までの乗客であるが、座れるほどになるまで降りるわけではない。早めにホームに並んでいるが吉である。
難なく高麗川までの座席を確保したわれわれであるが、この辺に来ると会員たちも疲れの色を隠せない。そんな中、神流川を渡り、埼玉県に入る。うっかりしていたことだが、はじめて埼玉県に来たという会員がいた。初めての埼玉がこんな僻地となることなどそうあるケースではない。埼玉のことを誤解されていないか大変心配である。車窓はひたすらのたんぼ、遠くに山並みといった、ローカル線そのものである。しかしその平凡な風景に飽きて居眠りをしてはいけない。3社が集まる寄居を過ぎると一変、かなり高さのある橋梁で荒川の上流部をまたぎ、一気に山を登り始める。東京方面に向かっているとはいえ、気を抜いてはいけないのである。八高線は関東平野西端の谷口集落同士を結んでいるので、どうしても越えなければいけない尾根がたくさんある。寄居~金子間では、一駅ごとに山を越えると言っても過言ではない。
高麗川駅俯瞰 左が乗車してきた110系気動車 奥にある山を越えて八王子を目指す。
終点の高麗川につくと、また大きなターミナル駅だと思ってはいけない。この駅は乗換駅であるにもかかわらず、比較的コンパクトで、都会的な空気はない。むしろ寄居や小川町の方が大規模である。駅舎は木造で、開業当時から手直しして使われている。こんな駅にもバリアフリー工事はあるもので、数年前にエレベータを備えた跨線橋が新しく建設された。元あった風情のある地下道も残されているため、あまり利用している人を見かけないが、私はこの跨線橋がお気に入りだ。駅構内と駅舎を見下ろすことができ、しかも列車の停車位置の外方にあるので、ちょうど車両の前面が見えるのだ。さらに、川越線を分岐する分岐器の組み合わさった線路の配置をよく見ることもできる。
高麗川駅北方の線路 この駅の線路配置が好きで、見るたびにわくわくしてしまう。
都内に入って、箱根ヶ崎からはさすがに西東京の風情が感じられるようになってくる。しかし、ここでも気を抜いてはいけない。駅を出てすぐカーブを曲がると広大な飛行場が見えてくる。この飛行場は言わずと知れた米軍の横田基地である。基地の拡張のため迂回させられた線路が先ほどのカーブという具合だ。さらに、滑走路の延長線上には、線路にコンクリート製の覆いが付けられていたのだが、電化するときに邪魔なので上部が取り払われてしまった。そのため、線路の左右をコンクリートにはさまれているが、上部は空が見えるという特殊な「トンネル」となった。さらに進むと、線路の両側を有刺鉄線のついた高い柵で囲まれるようになる。この辺りでは、線路の両側が基地の敷地となっている、そのため、「連合軍第3踏切」という、何ともいかつい名前の踏切で東西を連絡しているらしい。(ちなみに第1と第2はすでに廃止された模様。)
多摩川、浅川と、広大な河川を二つわたるとついに終着八王子である。八王子は東京都内では都区内に次いで人口が多く、多摩地区の中心となる市であるから、さすがに都会的である。ここに発着する中央線の電車を見ると帰って来た気分になるが、旅は終わらない。ここから普通列車に乗って立川まで戻るのだ。普通列車というのは、甲府方面からくる列車のことで、この列車はクロスシートを使用しているため、旅行気分が味わえると好評だ。多くは高尾までしか来てくれないのだが、一日数本だけ八王子や立川まで足を延ばす列車が存在する。この日は日曜日であったが、休日の夕方には、なんと一本しかない。その列車を奇跡的に捕まえることに成功した。もっとも、八王子で30分も待ったのだが。30分待ったのだが、10分足らずであっけなく終着の立川に到着。これと同型の車両に両毛線で約1時間も乗っていたから、そこまで不満はない。
というわけで、9時間以上にもわたる旅は幕を閉じたのであった。
(文責:AS lemon 301)
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